たくさんあるナプキンの種類。種類や特徴を解説します!
2022年6月28日17:57

目次
生理用品の中で一番使用率の高いナプキン
スターツ出版株式会社が展開するウェブメディアOZmall(オズモール)が2019年12月に行ったアンケートでは実に91.2%の女性がメインで使用している生理用品をナプキンと回答しています。
引用元:OZmall「近い将来ナプキンがいらなくなる!?最近の生理用品事情」https://www.ozmall.co.jp/healthcare/seiritsu/article/24936/
そんな生理時のメインアイテムであるナプキンですが、最近では様々なサイズのものだけではなく、自然素材でできたナプキンや、ナプキン使用の悩みを軽減する高機能なナプキンなど選択の幅が広がってきています。自分に合ったナプキンを見つけるための参考に、様々なナプキンの違いを比べてみましょう。
昼用 or 夜用
ナプキンのサイズは大きく分けて昼用と夜用の2種類に分かれています。
厚生労働省が定めている「生理処理用品製造販売承認基準」には生理用ナプキンのサイズに関して、”長さ 140mm 以上、幅 45mm 以上、厚さ1以上の大きさで、質量は2g 以上とする”と定められていますが、昼用と夜用の区別に関する規定はないため、明確に何cm以上が夜用ナプキンという定義はないようです。各社のナプキンを調べてみると、夜用ナプキンで一番小さいサイズは26cm、一番大きなサイズは40cm、だいたい29〜35cmが一番多いサイズとなっているようです。昼用ナプキンは、一番小さいサイズが軽い日用で17.5cm、一番大きなサイズは27cm、23〜25cmが一番多いサイズとなっているようです。
夜用ナプキンはサイズが長いため広範囲をカバーできる作りとなっており、加えてお尻に当たる部分は横にも大きく広がっている製品が多くなっています。作りが立体的で、横モレを防ぐためのギャザーがしっかりしているのも夜用ナプキンの特徴です。
夜用ナプキンは昼用ナプキンと比べて、長時間使用することが想定されているため、吸水量が多くなっているのも特徴です。通気性も各製品とも工夫されており、昼用ナプキンと変わらない製品も多くなっています。日中でも長時間ナプキンが交換できない場合や、経血が多いときには夜用ナプキンを使用するのもオススメです。
夜用ナプキンは自分が履いているショーツのサイズによって長さを選ぶと良いでしょう。
Sサイズ | 〜33cm |
Mサイズ | 〜36cm |
Lサイズ | 〜40cm |
羽つき or 羽なし
ナプキンには羽がついているものとついていないものがあります。
ナプキンの羽の役割はナプキンがずれるのを防ぐことです。両サイドの羽がナプキンをしっかりとショーツに固定してくれるため、羽なしのものに比べるとずれにくく漏れにくい構造となっています。
しかし、敏感肌の人など肌が弱い人はこのショーツの脇からはみ出ている羽で肌がかぶれてしまうことも。また、羽なしナプキンは羽つきナプキンよりも価格が安く、つけたり外したりする際の手間が少ない点が大きなメリットです。
あまり活発に動かない人や肌がかぶれやすい人、コストを安く抑えたい人は羽なしのナプキンを、活発に動く人やナプキンのズレが気になる人は羽つきのナプキンを選ぶと良いでしょう。
合成素材 or 自然素材
ナプキンの構造は表面材、吸収体、防漏材、固定剤からできています。
引用元:一般社団法人 日本衛生材料工業連合会 「ナプキンについて ナプキンの構造」https://www.jhpia.or.jp/product/napkin/napkin2.html
この表面材と吸収体の素材はポリエチレンや吸水ポリマーなどの合成素材と、コットンや綿状パルプなどの自然素材の2種類があります。
合成素材でできているナプキンの一番のメリットはコストが安い点です。原料となるポリエチレンやポリエステルは安価に大量生産が可能な素材であるため、低価格のナプキンを作ることができます。また、吸収体に使用されている吸水ポリマーは高い吸水力があり漏れの心配が少ない点もメリットの一つです。
デメリットとしては合成素材であるため、自然素材のコットンなどに比べると蒸れやすく、肌への負担が大きいと言われています。特に敏感肌の人の中には、ナプキンによるかぶれやかゆみに悩んでいる人も多くいます。また、合成素材は環境への負荷も大きい点がデメリットの一つです。
一方、自然素材のナプキンの一番のメリットは、肌への負担が少ない点があげられます。表面材にコットンが使用されているものは肌触りが良くかぶれにくい、合成素材に比べ通気性がよいのが特徴です。また、自然由来の素材を利用しているため、環境への負荷が小さい点も大きなメリットの一つです。
デメリットとしては、合成素材のナプキンに比べコストが高い点が挙げられます。合成素材のナプキンが1枚あたり約12〜14円前後なのに比べ、自然素材のナプキンは約20円前後の商品が多くなっています。また、吸収体に利用されている綿状パルプは吸水ポリマーに比べると吸水力はやや劣るため、長時間の利用では漏れの心配がある点もデメリットです。自然素材のナプキンは厚みがありフカフカした触り心地のものが多いため、フワフワした感触が好みの人には良いですが、スリムなデザインが好みの人には少し分厚く感じるかもしれません。
自然素材のナプキンはここ数年で種類が増えてきて、ドラッグストアなどでも気軽に購入できるようになってきています。自然素材のナプキンと一口に言っても、表面材と吸収体のすべてが自然素材の製品から、表面材はコットンを使用し吸収体は吸水ポリマーを使用しているハイブリッドタイプなど様々なタイプのナプキンがあります。ナプキンによるかぶれ等の肌トラブルが気になっている人は、一度自然素材のナプキンに挑戦してみるのも良いでしょう。
機能で選ぶ
最近では様々な生理の悩みを解決するための高機能なナプキンも多数登場しています。
例えば、ナプキン使用中の悩みでも多い「ズレ」に着目して、スポーツのような激しい動きをしてもずれないナプキン。立体的な構造とズレにくい形、テープの改良などで激しい動きでもズレにくいナプキンを実現しています。
また、生理中の「匂い」に着目して、ナプキンの中に消臭用の活性炭シートが入っているナプキンも登場しています。この活性炭シートによって生理中の気になる匂いを軽減することができます。
月経過多でナプキンからの「漏れ」に悩む人用に開発されたナプキンは、ナプキン5枚分の吸収力と防水フィルム入のギャザーで、急にドッと大量の経血が出ても漏れる不安なくナプキンを使用できる作りとなっています。
生理中のナプキンに関する悩みがある人は、上記のような高機能ナプキンを使用してみると良いかもしれません。
必ず毎月訪れる生理だからこそ、自分にあったサイズや素材のものを選んで、快適に過ごせると良いですね。